「年中、敏感肌で悩んでいる。」「念入りにケアしているのに敏感肌が良くならない。」
こんな悩みを抱えている方に質問です。自分は敏感肌ではないかもしれない、もしくは間違ったスキンケア方法をしているかもしれないと考えてみたことはありますか?
年中敏感肌の方は少ないと言われており、敏感肌のスキンケアは実は何もしないのが1番です。そこでこの記事では、敏感肌の原因や対策、スキンケアの方法などをお伝えしていきます。
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セラピスト 河野美花 |
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ヘアメイク、五つ星ホテルのスパでセラピストなど、これまで述べ一万人の肌に触れる。世田谷三軒茶屋エリアでサロンを主宰。現場でセラピストを続けながら、美容スクールで講師、美容ジャーナリストとしても活動中。 |
肌のタイプを聞いた際に「敏感肌タイプです」と答える方が多くいらっしゃいます。
実は敏感肌とは、肌タイプのことではなく、肌の状態を表す言葉です。「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」など、どの肌タイプの方でもなる可能性があります。
敏感肌とは普段の肌と比べて、赤みや痒み、チリつきなど、肌が炎症している状態です。次の敏感肌の特に当てはまっている際は敏感肌の可能性があります。
これらの状態のときは、いつも使っているスキンケア用品が、突然シミたり痒みが起きることも。また、乾燥肌の人は、他の肌タイプに比べて、敏感になりやすい傾向があります。
肌の敏感を引き起こす代表的な原因はこちらです。
特に敏感肌の人が増える季節が春です。春は1年の中でも敏感肌になりやすい季節。寒いときは皮脂の分泌が抑えられていますが、気温が暖かくなると共に皮脂の分泌が増えます。
肌がカサカサだった状態から急に油分が増えるとニキビのトラブルに繋がります。
また、花粉や黄砂などの外因的要因によって肌がトラブルを受けやすくなります。花粉症の時期はくしゃみや目の痒みの他にも肌が痒くなったり、赤くなったり辛いですよね。
紫外線も敏感肌の要因の1つ。冬は日が短く紫外線量が少ないのに比べて、春は夏と同じように紫外線量が増えます。春は紫外線対策が油断しがなのもあり、紫外線を肌にそのまま浴びてしまい、肌が傷ついてしまうこともあります。
日焼け止めや、食事を通じて、紫外線対策に取り組む方法はこちらからご覧ください。
トラブルが起きて肌に自信がないときほど、早く治すために新しい化粧品を使ってみたり、ケアを念入りに行いたくなったりますよね。
敏感肌になっているときほど、お手入れを最低限にとどめることが大切です。
敏感肌の時は、肌のバリア機能が低下しています。その状態でケアをすると、肌が更にダメージを受けて、肌の修復を送らせてしまう原因にもなります。
肌に自信がない時は、隠すためにメイクも濃くなりがちですが、敏感肌のときは薄いメイクで肌への刺激を減らしましょう。
また、ニキビができたり、肌荒れを起こしたりすると気になって無意識に触ってしまうことがあります。赤いニキビが同じ場所で繰り返しできる方は、無意識のうちに触るくせがついている方が多いです。
自分の手の細菌で感染してしまったり、メイクで隠したりすると悪化するリスクがあります。とにかく触らないことが大切です。
ニキビが繰り返しできて辛いという方がいらっしゃれば、こちらの記事もおすすめです。
市販の化粧品には敏感肌用のものが多く売っていますが、敏感肌になっている最中に化粧品を変えるのは避けましょう。新しい化粧品に変えることで肌トラブルの原因になることがあります。
敏感肌が収まってから、丁寧なケアをする方が良いでしょう。
稀に愛用していた化粧品が敏感肌になったことで、合わなくなってしまうケースがあります。刺激が強く乾燥を招く美白用の化粧水や、アンチエイジング系の化粧品を使っている方は、保湿系または敏感肌用の化粧品に切り替えると良いでしょう。
敏感肌にオススメの化粧品成分は「セラミド」です。セラミドはバリア機能を修復させる効果が強いです。敏感肌の時は肌のバリア機能が壊れている状態なのでセラミド入りの化粧水や美容液を選びましょう。
ここまで敏感肌の原因や対処法をお伝えしてきましたが、敏感肌になるのを事前に防げるに越したことはありません。そこでこの章では、敏感肌を予防する3つの方法をお伝えします。
洗顔を朝・夜で2回行うようにしましょう。乾燥しがちの冬は夜に洗顔料で洗顔を行って、朝は水洗顔でも構いません。
しかし花粉や黄砂などが飛ぶ春は、しっかりと朝と夜、洗顔料を用いた洗顔がおススメです。しっかりと汚れを落として、保湿をしてあげましょう。
ぬるま湯で洗顔するようにしましょう。熱いお湯は肌へのダメージ、乾燥の原因になります。
人肌と同じ36から37℃くらいのぬるま湯で洗顔するようにしましょう。
ビタミンCをとるようにしましょう。外からだけでなく、内からのケアも予防には欠かせません。
ビタミンCは肌のターンオーバーを促したり、紫外線のイメージを減らしたり、バリア機能を高める効果があります。ビタミンCが含まれる食べ物やサプリなどで補いましょう。
また、食事でシワやたるみに負けないハリのある肌を作る方法を管理栄養士さんがまとめている、こちらの記事もおすすめです。
自分の肌が敏感だと思い、ケアに臆病になってしまっている方もいます。一時的に敏感になった経験があっても、今の肌が大丈夫なら敏感肌ではありません。
肌が落ち着いている時は積極的に新しいお手入れを楽しんでみると、自分の肌がこんなに美しかったんだ、と気付くきっかけになるかもしれません。