どんなスキンケアをしても肌の調子がイマイチ、なんだか化粧ノリが悪い…。
そんな肌のお悩みを抱えている方はもしかしたら「インナードライ肌」かもしれません。
この記事では、元美容部員の目黒さんにお話を伺いながら、インナードライ肌の原因や改善方法、スキンケアのポイントをご説明していきます!
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アンチポリューションコスメAPOCOS目黒麻里 |
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大学卒業後化粧品メーカーに6年間勤務。美容部員としてエステやメイクを行うだけでなく美容学生や美容師に向けて行う毛髪や皮膚知識のフレッシュマン研修にも携わる。現在はP.S.InternationalにてアンチポリューションコスメAPOCOSのブランドマネージャー、美容インストラクターを務める。 |
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lentement編集部 友里香(ゆっちゃん)(32) |
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Lentementでは、原稿執筆や校正・商品や口コミ集め・商品撮影を手掛ける何でも屋。 肌のごわつきや皮むけが気になる。肌全体は皮脂が多く油っぽいのに、頬は少しかさつく典型的な混合肌。皮膚全体が固く、キメが荒いのが悩み。特にクレンジング選びに苦労しており、これといったアイテムに未だ出会えていない。休日の娘との時間がなによりの癒し。「時短やコスパの高いアイテムを積極的に紹介していきたいです。」 |
目次
まずインナードライ肌とはどのような状態を指すのかご説明します。
■洗顔直後は肌がカサつき、少し時間が経つとベタつく
■クリームを塗った時にぽろぽろとした塊が出る
■特に夕方など、メイクをしてから時間が経つと肌のくすみ、ベタつき、化粧崩れを感じる
■頬や口元はカサつく感じがする
■毛穴が開き表面のゴワつきを感じる
■ベタつくケアは避けている
主にスキンケアの間違いや不足からです。
肌は乾燥や季節の変わり目、スキンケアアイテムの変化といった刺激によって皮脂を多めに分泌するようになります。
その状態から、ベタつきを気にされて、過度な洗顔をしたり、乳液やクリームを使用されない方が多くいらっしゃいます。
しかし本来、乾燥や刺激から肌を守るために皮脂を分泌しているため、そのような間違ったスキンケアを続けることで、肌内部の水分がどんどん蒸発してしまい、肌の内側が水分不足となり、インナードライ肌が始まってしまうのです。
若いうちはそれでも肌の潤いをなんとか保つことができる場合もあるのですが25歳前後で、お肌は曲がり角を迎えます。
ホルモンの影響で皮脂の量が少なくなるため、さらに肌内部の水分の蒸発が進み、インナードライ肌が加速してしまうのです。
インナードライ肌が引き起こすトラブルでまず挙げられるのがニキビです。
過剰な洗顔や間違ったスキンケアなどで、乾燥が進んでしまうことで皮脂が増え、その過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ雑菌が増殖し、ニキビの悩みが慢性化してしまうことがあります。
インナードライ肌は、肌の内部の水分が不足している状態のため、「肌の新陳代謝」が正常に行われなくなってしまいます。そのため、シワやシミ、くすみが起こりやすくなります。
肌の内部が乾燥している状態なので、カサつく部分が出たり、キメが粗くなるなどして肌がごわつき、化粧のノリも悪くなってしまいます。ひどい場合はかゆみがでることもあるので、肌を正しい方法でケアすることがとても大切です。
皮脂の分泌量は遺伝的要素が大きく調整することが難しいのですがスキンケアと生活習慣を改善していくことで、肌の状態を良くしていくことができます。
インナードライ肌には、皮脂と水分のバランスを整えるスキンケアが必要です。
そのためには、まずクレンジング→洗顔→化粧水→乳液といった基本のステップを徹底しましょう。
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また頻繁にスキンケアアイテムを変えることで、肌にストレスがかかり皮脂が過剰に出てしまうというトラブルも最近増えています。
スキンケアアイテムを切り替えるときは、「ご自分の肌のターンオーバー日数×3くらいの間隔」程度に抑えましょう。化粧水だと大体ボトル2本分くらいが目安です。
肌に負担をかけずにメイクや汚れを丁寧にオフし、肌を乾燥させないために植物成分をベースに設計されたナチュラル系のクレンジングバームや刺激の少ないクリーム、ミルククレンジングがおすすめです。
例えば、クレンジングバーム等に使用される植物由来の油脂(オリーブ果実油、マカデミア種子油など)は、肌との相性も良く、洗浄力が高くても乾燥しにくく肌への負担が少ないのでインナードライ肌の方にはオススメです。
一方、石油由来、鉱物由来の成分を含むクレンジングは、油性成分の中でも最も水になじみにくいため、界面活性剤の量がやや強めになっています。肌の乾燥を招きやすいので、なるべく避けるようにしましょう。
【洗顔】擦らず洗う
洗顔は洗顔料のタイプに悩むよりも「ゴシゴシ」洗わないことの方が大切です。
たっぷり洗顔料を泡だてて、泡だけを動かし皮膚は動かさないようにしてください。
メイク落としと洗顔どちらもできるW洗顔不要のクレンジングアイテムもありますが、
その分成分が強いのでできればクレンジングと洗顔は別々に買うことをおすすめします。
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化粧水は、角質層に「水分」を届けて肌を保湿し、みずみずしく、柔らかくすることで次に使う美容液や乳液、クリームなどのなじみを良くするなどの役割があります。
また、角質層に水分を届けることで、保湿バランスが整い、余分な皮脂分泌を抑え、健康な肌へ導くことができます。
特にインナードライ肌の方は、基本的に水分が不足し、そこから敏感肌へと進んでしまうケースも多いので、角質層にやさしく「水分」を届け傷つきやすい肌を癒す植物水(植物の花や葉などから得られるエキス)を配合したものやマイルドな界面活性剤を使用しているものがオススメです。
さらに、3役をこなすオールインアイテムは刺激の強い成分が多く、敏感肌やインナードライ肌を加速させるだけでなく日々の肌の調子に合わせた調整も難しくなります。
インナードライ肌の方は、表面がベタついているためさっぱりしたケアをしたくなると思いますが、化粧水で入れた水分を蒸発させないため、乳液、クリームは欠かさず行いましょう。
スキンケアのほかに、生活習慣や日中の保湿の徹底で肌質を改善させることもできます。
睡眠の質が悪いと成長ホルモンが上手く分泌されず、皮脂の過剰な分泌や肌の生まれ変わりの遅れが生じます。
この質をあげるために、
などして、生活スタイルを整えましょう。
スキンケアは朝晩の保湿をしてくれますが日中も肌は乾いていきます。
部屋にディフューザーや加湿器を置いて湿度を保つようにしたり、メイクの上から吹きかけられるミストを携帯するのもおすすめです。
また紫外線は乾燥を引き起こす大きな要因なので、日中の日焼け止めも欠かせません。
吸収剤タイプと散乱剤タイプの2種類の日焼け止めがありますが、インナードライの方には刺激の低い散乱剤タイプがおすすめです。
肌は一朝一夕にすぐ変わるものではありません。
しかし日々気をつけて生活することでインナードライを徐々に改善することはできます。
自分の肌を毎日観察して対応し、少しずつ肌を美しくしていきましょう。
インナードライ肌とは、皮膚表面は皮脂でべたついているのに、角質(インナー)の水分量が不足し乾燥(ドライ)している状態の肌のことを言います。
肌表面がべたべたするので油脂肌と勘違いされることが多く、必要以上に皮脂を取りすぎることでさらに乾燥していくという悪循環が起きやすい肌質です。