世の中には多様なタイプのクレンジングが存在していますよね。どんな違いがあるのかわからない方も多いのでは?
今回も化粧品メーカーのP.S.INTERNATIONAL(ピー・エス・インターナショナル)で販売や商品開発に携わる目黒さんにお話を伺いながら、クレンジングの種類やその違いについて見ていきましょう。
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アンチポリューションコスメAPOCOS目黒麻里 |
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大学卒業後化粧品メーカーに6年間勤務。美容部員としてエステやメイクを行うだけでなく美容学生や美容師に向けて行う毛髪や皮膚知識のフレッシュマン研修にも携わる。現在はP.S.InternationalにてアンチポリューションコスメAPOCOSのブランドマネージャー、美容インストラクターを務める。 |
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lentement編集部 友里香(ゆっちゃん/32歳/混合肌) |
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lentementの原稿執筆や校正・商品や口コミ集め・商品撮影を手掛ける何でも屋。肌のごわつきや皮むけが気になる。肌全体は皮脂が多く油っぽいのに、頬は少しかさつく典型的な混合肌。皮膚全体が固く、キメが荒いのが悩み。特にクレンジング選びに苦労しており、これといったアイテムに未だ出会えていない。休日の娘との時間がなによりの癒し。「時短やコスパの高いアイテムを積極的に紹介していきたいです。 |
目次
基本的には以下の8種類になります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
洗浄力と肌負担以外の特徴を詳しく見ていきます。
洗浄能力は一番高く、皮脂のベタつきが気になる脂性肌や濃いメイクの方にはぴったりです。また鼻の角栓や黒ずみが気になっている方にも効果的ですね。
一方、乾燥肌、敏感肌の方や、オイルによってニキビが発生してしまった経験のある方にはおすすめできません。
使用のポイントは、顔に塗布したあとしっかりと「乳化」させることです。
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最近話題になっているクレンジングバーム。SNSや美容雑誌等で目にする機会も増えているのではないでしょうか?
肌の上でとろける半固形の形状が特徴的で、使っていて楽しいクレンジングです。
クレンジングオイルがベースになっているので、洗浄能力はオイルと同等。油性の汚れをしっかりと落とすことができます。
さらに肌を守る成分が多く含まれており、極度の敏感肌・乾燥肌以外であれば誰にでもおすすめできるテクスチャです。
クレンジングオイル同様、こちらもしっかり乳化してあげることが大事です。
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一口にクレンジングジェルといっても、実は3種類あります。
水ベースで作られたジェルです。裏の成分表に「〇〇オイル」や「〇〇油」といった表記がないか、かなり後ろの方に書かれているものは水性クレンジングジェルにあたります。
水ベースなのでマツエクをつけている方におすすめできます。
またオイル成分がほぼないので、オイルに反応してニキビができてしまう方にも良いでしょう。
一方、洗浄力はかなり控えめなので、濃いメイクを落とすことは難しいかもしれません。
水性ジェルを使用する場合は、ナチュラルメイクを心がけてください。
水性ジェルにオイル成分を追加したことで洗浄力を少し上げたものです。
最近の売れているクレンジングジェルはこのタイプが多く、水性よりはメイクを落とすことができますが、穏やかな洗浄力なので落としすぎることがないのが魅力です。
オイルベースで作られたジェルです。洗浄力が高めで濃いメイクもしっかり落とすことができるという特徴があります。
また、ジェルなので乳化がうまくいかなくても汚れが落ちやすいというメリットもあります(ただし乳化のステップはきちんと行うこと!)。
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クレンジングミルクは、含まれている界面活性剤が少なく、メイクや皮脂を落とす能力は低めです。
そのかわり肌にとても優しいので、敏感肌や乾燥肌の方、また季節の変わり目におすすめです。休日のすっぴんモードや肌荒れしているときなど、シーンに合わせて使い分けるのも〇。
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ミルク同様落とす力は穏やかめですが、柔らかなテクスチャのクリームをたっぷり使って、マッサージするように丁寧にクレンジングすると抜群の癒し効果があります。
実は顔の皮膚は脳の一部と言われており、優しく撫でることで脳が休まるという研究結果もあるのです。
優しい使いごこちと穏やかな洗浄力で、敏感肌や乾燥肌の方に特におすすめできます。
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疲れている時や出張の時、普段使いのクレンジングを切らしてしまった際に補助的に使うには非常に便利で良いのですが、どちらも摩擦等の肌負担は避けられないので、常用はやめていただきたいです。
コットン等に出して拭き取り、そのままでOK。それだけで化粧水まで完了してしまう商品もあり、ズボラさんには非常に魅力的(笑)
使用の際は摩擦を減らすため、ゴシゴシこするのではなく、クレンジングウォーターをたっぷり含ませたコットンを肌に押し当てるイメージで汚れを落としましょう。
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あらかじめシートにクレンジングが染み込ませてあるものです。クレンジングウォーター以上に手軽に使用できるのは魅力的ですが、肌負担の大きさが最も高くなってしまうのも事実。
非常時の利用に留めておきましょう。
とはいえ、最もよくないのはクレンジングをしたまま寝てしまうこと。
あまりに疲れすぎていたり時間がないときに頼る分には問題ありません。
そのあとの保湿を普段以上に入念に行ってくださいね。
また普段のクレンジングの時短アイテムとしてポイントメイクアップリムーバーを使うのも良いでしょう。
特に落ちにくいウォータープルーフのアイメイクやリップティントなどを先に落としておくことで、クレンジングにかかる時間を短くすることができます。
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また、肌の調子はその日で変わりやすいですよね。
普段は脂性肌でメイクも濃いからクレンジングバームを使用しているけれど、季節の変わり目で肌が敏感なときは、メイクを薄くしてクレンジングミルクに変更するなど、臨機応変にクレンジングのタイプを決定してほしいと思います。
とはいえ、あまりに頻繁にクレンジング料を変えると肌にストレスがかかりすぎるので、注意が必要です。
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思っている以上に多い使用量が設定されていることもあると思いますが、肌の摩擦ダメージを防ぎつつ、汚れをしっかり落とすのに必要な量です。正しく守って使用してください。
使用量が書かれていない場合の目安は以下になります。
<ジェル>
さくらんぼ一個、もしくはチューブの場合中指の指先から第二関節まで。ポンプタイプであれば2プッシュが目安です。
肌の上で指がスムーズに滑るくらいが感覚的な目安になります。
<オイル>
ポンプ2〜3回が目安です。
<クリーム>
さくらんぼ一個、もしくは中指の指先から第二関節まで。
ジェル同様、指がスムーズに動かせる量が適量と言えます。
<ミルク>
500円玉程度が目安です。
<バーム>
さくらんぼ一個分が目安です。容器から取り出す際にはスパチュラを使用しましょう。
クレンジングの工程では乳化とすすぎが非常に大事です。また肌負担を最小限にするため、「不必要に肌をこすらない、シャワーを直接顔にあてない」ことも意識しましょう。
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クレンジング、とひとまとめにされがちですが、実際はそれぞれに個性があります。あなたに合ったクレンジングを選ぶために、ぜひ参考にしてみてください!