最近メディアで話題のクレンジングバーム、その正しい使い方、ご存知でしょうか?
クレンジングオイルやクレンジングクリームなど一般的なクレンジングとはその形状が大きく異なっており、クレンジングバームの良さを引き出すためには、その特徴をよく理解し正しい使い方をする必要があります。
今回も化粧品メーカーのP.S.INTERNATIONAL(ピー・エス・インターナショナル)にて、エステティシャンへの教育や一般向けセミナーを行われている福岡さんにお話を伺いました。
![]() |
PAUL SCERRI(ポールシェリー) 福岡みさと |
---|---|
エステの専門ではないですが、専門学校卒業してからエステの道に進み、12年間エステティシャンとしての経験を積む。その後、サービス接遇準1級や上級認定エステティックの資格を取得。現在はP.S.InternationalのPAUL SCERRI美容教育部で、エステティシャンへの教育や一般の方向けのセミナーを開くなど、美のインストラクターとして活躍中。「メレンゲの気持ち」に出演し、フェイシャルエステのテクニックを披露した経歴を持つ。 |
![]() |
lentement編集部 友里香(ゆっちゃん/32歳/混合肌) |
---|---|
lentementの原稿執筆や校正・商品や口コミ集め・商品撮影を手掛ける何でも屋。肌のごわつきや皮むけが気になる。肌全体は皮脂が多く油っぽいのに、頬は少しかさつく典型的な混合肌。皮膚全体が固く、キメが荒いのが悩み。特にクレンジング選びに苦労しており、これといったアイテムに未だ出会えていない。休日の娘との時間がなによりの癒し。「時短やコスパの高いアイテムを積極的に紹介していきたいです。 |
目次
「バーム」は英語で「軟膏」を意味するのですが、まさにその通りで、リップバームをイメージしていただければわかりやすいかと思います。
手に取ると体温で溶けて液体状になるのが特徴です。
他のクレンジングとの洗浄能力比較
オイル≧バーム・ジェル(油性タイプ)>ミルク・クリーム>ジェル(水性タイプ)
※製品により異なる場合があります。
クレンジングバームは、クレンジングオイルをベースに美容成分や保湿成分を加えて固めたものです。そのため洗浄力は高めになっています。
しっかりしたメイクやウォータープルーフのマスカラ等でも基本的にはスッキリ落とすことが可能です。
クレンジングオイルにマイルドな優しさやプラスアルファの効能を追加したようなイメージです。
その中でも特におすすめなのは脂性肌の方。不要な皮脂を正しく取り除きつつ、うるおいも残して洗うことができます。
一方でクレンジングバームの使用を注意したいのは、ナチュラルメイクの敏感肌や乾燥肌の方です。
前述の通り、洗浄能力が比較的強めなので、フルメイク以外の敏感肌の方や乾燥肌の方は、クレンジングミルクやクレンジングクリームの使用がおすすめです。
>>>こちらもチェック!:話題沸騰のクレンジングバームとは!?クレンジングバームの基本の「き 」
<関連記事>
各製品によって、効果を最大限引き出せる量は異なります。そのため付属のスパチュラがある場合には必ず使用してください。無い場合はさくらんぼ大の量が目安です。容器内に水分が入ると変質し品質の低下に繋がるので、必ず乾いた手で取ってくださいね。
バームの固形の粒が残ることのないように、手の上で全てを溶かし切ってから顔に塗るようにしてください。
また、塗る順番は、Tゾーンから。はじめは多くのクレンジングが手に乗っている状態なので、よく汚れを落としたいところからタッチするのが効果的です。
肌への負担を最小限に抑えるため、この工程はできるだけスピーディーに行いましょう。
>>>こちらもチェック!:正しいクレンジングの時間とは?ありがちな間違いや時短おすすめアイテムも
<関連記事>
非常に重要な工程ですが、案外見落としがちなのが乳化のステップ。油性の汚れとクレンジング、そして水が合わさることで汚れが肌から剥がれ落ちます。
乳化の工程が抜けてしまうと、油溶性の汚れであるメイク汚れが落ちなくなってしまいます。
ぬるま湯とクレンジングバームが混じって白く濁ったらオッケーです。
基本的に人間は平面の部分、つまりほほの部分を優先して触ってしまう習性があります。
しかし、特にしっかりと落としてほしいのは、フェイスラインとTゾーン。すすぎ残しがあると汚れが肌の上に残ったままになってしまうので、しっかりと流しましょう。
その際、顔を大きくTゾーン、ほほ、あご、フェイスラインに分けて、各部分につき4〜5回はすすぐように意識すると良いかと思います。
実は美容のプロでも、落ち切ったかどうかの判断は感覚に頼る部分も多いです。
そのため、まずは回数を目安にしながら、しっかりと落ちた感覚を掴むのがいいでしょう。すすぎが不十分だと、ふき取ったタオルにファンデーションがつくこともあります。その場合は、次はすすぎの回数を増やすなど、調整しながら感覚を養っていきましょう。
バームとメイクをなじませると、バームの中に落としたメイクの色素が入り込んでしまいます。そのままマッサージを行うと、その色素沈着によってシミなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。
それを避けるために、メイクを落としたバームは、一度すすぎまで済ませて、、再度新しいバームを肌にのせマッサージを行うようにしてください。
ただ、クレンジングバームは本来クレンジングを目的として作られているものです。
2度使用するとなると、肌の保湿成分を取りすぎてしまう可能性があります。
そのためフェイスマッサージを行う場合は、マッサージクリームやマッサージミルクを使用するのが一番です。
ただし極度の乾燥肌の場合は、メイクの油分で肌からの水分蒸発が抑えられるという面があるため、入浴後に行ってもいいでしょう。
また起床後、肌のベタつきを感じる場合はクレンジングバームを使用しても構いません。ただ、洗浄力が強めなので、お肌の乾燥度に合わせてミルクや水性ジェルなどのもう少し洗浄力の控えめなものを選んでも良いと思います。
クレンジングバームの正しい使用方法についての理解は深まりましたか?
正しい使い方を守って、美しい素肌を作りましょう!