現在使用しているシャンプーからアミノ酸シャンプーに変更したいと考えている場合でも、どのように選べば良いのか、アミノ酸シャンプーの成分は本当に優しいのかなど、不安や疑問をいだく人も多いでしょう。
そこでこの記事では、沢山販売されているアミノ酸シャンプーを選ぶ際に重要視したい成分と、おすすめのアミノ酸シャンプーを紹介します。
アミノ酸シャンプーは、配合されている成分が低刺激であることが特徴です。まずは、特に注目したい界面活性剤について詳しく解説します。
アミノ酸シャンプーは、界面活性剤と呼ばれる洗浄成分にアミノ酸系成分を配合している製品を指します。
数あるシャンプーのなかでも、アミノ酸シャンプーは特に刺激が少なく洗浄力も優しい仕様であり、頭皮や髪のダメージを軽減したい人から支持されていることが特徴で、抜け毛や薄毛対策をしたい人や、敏感肌や乾燥肌の人にも最適です。
アミノ酸は人間の体を生成するための重要な成分でもあり、髪も頭皮(皮膚)もアミノ酸でできています。そのため、アミノ酸シャンプーも体に負担がかからないことは当然だといえるでしょう。
シャンプーを分類する際の重要なポイントである界面活性剤は、頭皮や髪の汚れを落とす洗浄成分です。
アミノ酸系シャンプーには、主に6種類のアミノ酸系界面活性剤が配合されています。
グルタミン酸系と呼ばれる種類の界面活性剤は、仕上がりがしっとりすることが特徴です。
グリシン系とアラニン系、アスパラギン酸系はさっぱりとした仕上がりと適度な洗浄力、泡立ちの良さなどバランスが良いといえます。
アスパラギン酸系は、アミノ酸系のなかでも比較的新しい界面活性剤で泡立ちが良い種類です。
タウリン系は泡立ちが良いとはいえないものの、繊細な泡を作れることが特徴であり、泡切れが良いため使いやすいでしょう。
サルコシン系は、アミノ酸系界面活性剤のなかでも特に泡立ちが良く、同時に洗浄力も強い種類です。
<アミノ酸系界面活性剤の特徴まとめ>
種類 | 特徴 |
グルタミン酸系 | 仕上がりがしっとりする。 |
グリシン系 | さっぱりとした仕上がりと適度な洗浄力、泡立ちの良さなどバランスが良い。 |
アラニン系 | さっぱりとした仕上がりと適度な洗浄力、泡立ちの良さなどバランスが良い。 |
アスパラギン酸系 | 比較的新しい界面活性剤で泡立ちが良い。 |
タウリン系 | 繊細な泡を作れ、泡切れが良い。 |
サルコシン系 | 特に泡立ちが良く、同時に洗浄力も強い。 |
アラニン系の界面活性剤の中でも特におすすめの「ラウロイルメチルアラニンNa」について詳しい説明とおすすめのジャンプについて紹介している記事がありますので、ぜひご覧ください。
▶︎おすすめ記事:アミノ酸系界面活性剤「ラウロイルメチルアラニンNa」は頭皮に優しい?注意点と成分効果を徹底解説【シャンプー解説】
アミノ酸系シャンプーは、特に頭皮への効果が期待できる点が特徴です。主なかゆみ・フケ・抜け毛への効果について、なぜ効果的なのか詳しい理由を紹介します。
アミノ酸シャンプーは頭皮の潤いを保つために必要な皮脂を洗い流さず、汚れや古い角質を効率良く洗浄するため、乾燥肌の人のかゆみを抑える効果が期待できます。
また、皮膚のターンオーバーが乱れることで乾燥してフケが発生しますが、アミノ酸シャンプーで乾燥対策をすることでフケ予防にもつながるでしょう。
髪については、頭皮(皮膚)とは異なりターンオーバーで生まれ変わることはなく、1度傷ついた組織は元に戻りません。加えて、トリートメントで髪に栄養成分を浸透させても、栄養分は髪の内部に長期間とどまらないことが特徴です。
そのため、不足した栄養素は毎日補充することが重要だといえるでしょう。アミノ酸シャンプーであれば、シャンプーのたびに髪に栄養素の補充を行える点が大きなメリットです。
優しい洗浄力が特徴であり、頭皮や髪を保護するための油分を残した状態で汚れだけを洗浄する効果が期待できます。
一般的なシャンプーとは異なる洗浄力であり、乾燥が原因のかゆみを予防したい場合に効果的です。
ただし、過度な乾燥肌や敏感肌、アトピーといった肌が弱い人は、事前にパッチテストを行いましょう。アミノ酸シャンプーに肌や髪に負担がかかる成分は配合されていないものの、1人1人肌質は異なるためです。
アミノ酸シャンプーの選び方は、成分の違いをチェックすることがポイントです。また、主なシャンプーの種類としては以下の2種類が挙げられます。
それぞれの成分や特徴について解説します。
アミノ酸は、人間の内臓や血管、筋肉や皮膚を生成しているタンパク質を構成する成分です。つまり、髪や頭皮(皮膚)はアミノ酸からできているといっても過言ではありません。
そのため、アミノ酸シャンプーは人間の体に負担がかかりにくいシャンプーです。
乾燥肌や敏感肌の人、抜け毛や薄毛の悩みを抱えている人に最適であり、保湿性が非常に高いため、髪もしっとりとボリュームダウンできます。
しかし、ボリュームアップを望む人にとっては物足りない仕上がりになることがデメリットです。
このように、仕上がりについて意識して選ぶ必要はあるものの、「避けるべき成分」は含まれていないといえるでしょう。
ベタインは、刺激が少なく頭皮に優しい成分であることが特徴です。
そもそもベタインは、砂糖大根由来のアミノ酸系保湿成分であり、天然由来成分であることで頭皮にも髪にも負担がかかりにくいのだといえます。低刺激という点では、アミノ酸系シャンプーのなかでも最も刺激が少ない種類です。
特に、コスメにも配合されているほどの保湿力の高さが魅力でしょう。
加えて、ベタインの成分そのものは髪や頭皮に吸着するため、乾燥による髪の広がりを予防する効果も期待できます。
また、洗浄力のバランスも良いことで、薄毛や抜け毛対策にも効果的です。
ノンシリコンシャンプー、アミノ酸シャンプーともにシリコンは配合されていないことが共通点です。
シリコンの成分は、頭皮の毛穴に詰まり肌や毛穴の炎症といったトラブルにつながるほか、髪質が変化するといった可能性もあります。そのため、シリコンが含まれていないシャンプーは、頭皮にも髪にも負担がかかりにくいといえるでしょう。
コーティング剤の役割を果たすシリコンが配合されていないことによって、洗い上がりが軽くなります。パーマやカラーリングを長持ちさせたい場合にも効果的です。
ただし、髪がコーティングされないため、ドライヤーの熱や衣服、枕の摩擦で傷みやすくなる点を認識しておきましょう。
市販されているアミノ酸シャンプーは、低刺激であることは共通していますが、配合されている成分や特徴は異なります。
例えば、香りが好みではなければ毎日使うことにストレスを感じることもあるでしょう。そこで、各メーカーから販売されている人気のアミノ酸シャンプーを9つ紹介します。
商品ごとに内容量や香り、実際に使用した人の口コミをチェックして、気になるシャンプーを見つけましょう。
メリットシャンプーは適度な洗浄力があり、地肌を洗ってべたつきを予防できることが特徴です。敏感肌の人でも安心して使えるノンシリコン、優しい洗浄力であることが魅力だといえます。
主な成分 | グリチルリチン酸ジカリウム、水、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液、ラウレス硫酸Na、ラウリルヒドロキシスルホベタイン液 |
内容量 | 480ml |
価格 | 516円 |
香り | ナチュラルフローラル |
販売サイトのURL | https://www.kao.com/jp/merit/mrt_shampoo_01.html |
口コミ | 「洗い上がりがギシギシせず、頭皮がべたついたり臭いがしたりといったトラブルが改善しました。香りも気に入っています。」 |
アミノ酸シャンプーに配合されている界面活性剤が適度に油分を残して汚れを洗い流します。また、保湿成分によって髪の芯にも潤いを閉じ込め、長時間指通りの良い髪を維持できるでしょう。
主な成分 | ラウロイルコサインTEA、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルメチルタウリンNa |
内容量 | 480ml |
価格 | 712円 |
香り | なめらかスムース:山桜 ふんわりスムース:桜+ザクロ 濃密W保湿:桜+あんず |
販売サイトのURL | http://www.ichikami.jp |
口コミ | 「シャンプーをしてから1日経っても香りが残っていて、フレグランス効果もあることが嬉しいです。桜の様な上品な香りがしていて、心地良く使えます。」 |
ピコ・アミノ酸と呼ばれる、極めて小さな分子のアミノ酸と、更に小さな分子の狭浸アミノ酸を配合しています。また、乾燥予防にも効果的なリシンHCIやセリンを配合しているため、乾燥肌や敏感肌の人にも最適です。
主な成分 | ピコ・アミノ酸、狭浸アミノ酸、リシンHCI、セリン |
内容量 | 430ml |
価格 | 1,063円 |
香り | なめらかスムース:山桜 ふんわりスムース:桜+ザクロ 濃密W保湿:桜+あんず |
販売サイトのURL | http://www.lux.co.jp/superrichshine/damage_repair/shampoo_conditioner/ |
口コミ | 「しっとり仕上がるので、冬場の静電気に悩まされなくなりました。値段が手頃で、ディスカウントストアやドラッグストアで手軽に購入できるアミノ酸シャンプーなので、コスパ重視で選びたい人におすすめしたいです。」 |
クレンジング成分として、独自の「ミセラー粒子」を配合していることが特徴です。非常に微細な粒子が毛穴や髪のキューティクルに入り込み、汚れをかき出します。また、浸透性保湿成分が配合されているため、地肌の保湿効果も期待できるでしょう。
主な成分 | ミセラー粒子、プロビタミンB5、ナイアシンアミド、キュウリ果実エキス、パンテノール、パンテニルエチル(浸透性保湿成分) |
内容量 | 500ml |
価格 | 741円 |
香り | フレッシュミント+フルーツ |
販売サイトのURL | https://pantene.jp/ja-jp/brandexperience/micellar |
口コミ | 「髪質の変化はまだ分かりませんが、泡立ちが良いのでコスパも良いと感じます。」 |
ヒマワリ種子油やサッカロミセス、ヒマワリ由来のエキスを複数配合しており、天然由来の保湿成分が豊富に含まれていることが特徴です。乾燥肌対策を重視したい人に適したシャンプーだといえます。
主な成分 | 水、ココイルメチルタウリンNa、コカミドメチルMEA、ココイルグルタミン酸TEA、ヒマワリ種子油 |
内容量 | 500ml |
価格 | 927円 |
香り | エレガントフローラル |
販売サイトのURL | http://www.himawari-kracie.jp/ |
口コミ | 「香りが良いです。洗い上がりもさらさらしており、しっとり感もあります。家族で愛用しています。」 |
泡立ちが良く、適度に保湿しながら汚れを洗い流せます。洗い上がりに髪がきしむことはなく、香りも残るため仕上がりの満足度は高いでしょう。
主な成分 | 水、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、PPG-2コカミド |
内容量 | 480ml |
価格 | 798円 |
香り | フルーティフローラル |
販売サイトのURL | http://bioliss.jp/ |
口コミ | 「甘い香りが特徴的でした。シャンプーとコンディショナーのセットも試してみたいです。」 |
植物由来成分を配合したボタニカルシャンプー。香りの評判も高くリピーターも多いです。
主な成分 | モイストタイプ:グリセリン、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa スムースタイプ:ヒドロキシアルキル(C12-14)、ヒドロキシエチルサルコシン スカルプタイプ:ラウレス-4カルボン酸Na |
内容量 | 490ml |
価格 | 1,400円 |
香り | モイストタイプ:アプリコット+ジャスミン スムースタイプ:グリーンアップル+ローズ スカルプタイプ:アップル+ライム |
販売サイトのURL | https://botanistofficial.com/product/#hair-care |
口コミ | 「価格は1本1,400円と若干高いですが、大容量なのでコストパフォーマンスに優れていると思います。リラックスできるような甘い香りも好みです。」 |
頭皮ケアに効果が期待できるフラーレンを配合しているほか、化粧品に配合されることの多いエイジングケア成分であるローヤルゼリーも含まれています。乾燥肌、敏感肌の人や、薄毛や抜け毛ケアを重視したい人にも最適です。
主な成分 | 水、ココイルグルタミン酸TEA、コカミドプロピルベタイン、グルコシド、コカミドメチルMEA |
内容量 | 460ml |
価格 | 900円 |
香り | シトラスアクア |
販売サイトのURL | http://www.j-gateway.co.jp/ |
口コミ | 「地肌の乾燥に悩んでいましたが、レヴールを使ってからは乾燥が原因のフケが出なくなりました。」 |
水を含む98%以上が天然由来成分で造られており、髪の内側から補修して美しい髪を維持する効果が期待できます。また、ローズオイルを使用した上品な香りも特徴です。
主な成分 | 水、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、コカミドメチルMEA、アルガン油ポリグリセリル-6エステルズ |
内容量 | 500ml |
価格 | 1,512円 |
香り | ローズ |
販売サイトのURL | http://www.diane-bonheur.com/product_list/rose_details/ |
口コミ | 「24時間しっとり感が持続します。フケも出ないし、痒みもないので継続して使いたいと思います。」 |
アミノ酸シャンプーは通常のシャンプーと比較して洗浄成分が優しい処方であり、地肌の乾燥や肌トラブルで悩んでいる人に最適です。
市販のアミノ酸シャンプーは、それぞれ香りや使用感が異なるため、自分好みのもの、自分の頭皮や髪に合うものを選びましょう。