意外と知らない!?クレンジングと洗顔の違い徹底解説

目黒麻里
  • みなさんは、クレンジングと洗顔の役割の違いについて、正しく理解していますか?

    「どちらかだけやればいいのでは?」「肌の負担が気になるからどちらか1つだけ」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。

     

    この記事では、両者の役割の違いやクレンジング製品によく見る「ダブル洗顔」の意味について、化粧品メーカーのP.S.INTERNATIONAL(ピー・エス・インターナショナル)で販売や商品開発に携わる目黒さんとともにみていきます。

    この機会に正しい知識と美肌をゲットしましょう!

    目黒さんアイコン アンチポリューションコスメAPOCOS目黒麻里

    大学卒業後化粧品メーカーに6年間勤務。美容部員としてエステやメイクを行うだけでなく美容学生や美容師に向けて行う毛髪や皮膚知識のフレッシュマン研修にも携わる。現在はP.S.InternationalにてアンチポリューションコスメAPOCOSのブランドマネージャー、美容インストラクターを務める。

    麻美ーほほえみ笑顔アイコン lentement編集部 麻美(あさみちゃん/24歳/乾燥肌)

    lentement原稿執筆を担当。冷暖房や紫外線の影響を受けやすい。肌全体がざらつき、化粧ノリも悪い。最近は目や口の周りの小じわが目立ってきた。肌全体がくすみ肌色が悪く見えるため、編集部員からは体調が悪いと勘違いされることもしばしば。スキンケアやコスメは、値段・効果・知名度・口コミなどを見て、じっくり検討する。「保湿を重視したアイテムや生活習慣など、総合的な観点から有益な情報を提供したいです。」

  • 肌に付着する2種類の汚れ

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    クレンジングと洗顔の違いを考える前に、まずはどんな汚れが肌に付着しているのかご説明いただけますか?
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    肌に付着している汚れは、①油溶性(油に溶けやすい性質を持つ)と②水溶性(水に溶けやすい性質を持つ)の2種類に分けられます。

    油溶性の汚れ

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    油溶性の汚れの代表的なものはメイクや皮脂など油に溶けやすい性質を持つものです。水だけでは落としきることができず、クレンジング剤が必要になります。

    皮脂はもともとうるおいを守るために大切な役割を持ちますが、油脂状の半固体の物質なので、肌の上に過剰に残ると毛穴に詰まり、角栓や黒ずみ毛穴の原因となるというデメリットがあります。

    水溶性の汚れ

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    一方水溶性の汚れは、汗やほこり・古くなった角質など水に溶けやすい性質を持ったものです。ただし、水溶性だからといって水で流せば落ちる、というわけではありません。

    この種類の汚れは石鹸、洗顔料などを用いるときれいに落とすことができます。

     

    「クレンジング 使い方」「クレンジング-洗顔-違い」*肌の上にメイクと汚れが重なってついているイラスト

    麻美ーほほえみ笑顔アイコン
    肌の上の汚れが2種類あるなんて知りませんでした。この2つの汚れを落とすために、クレンジングと洗顔どちらも必要になるんですね。

    油溶性の汚れを落とすクレンジング

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    クレンジングと洗顔のメカニズムについて、もう少し詳しく知りたいです。
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    ではクレンジングから見ていきましょう。まず、クレンジングの油とメイクの油をなじませ、メイク汚れを浮き上がらせます。 次に、「界面活性剤」を使って乳化させ、洗い流します。界面活性剤は肌表面の油溶性の汚れを水となじませ、すすぐ際に落ちやすい形にする作用があるんです。

    クレンジング剤を使わず洗顔料や水ですすぐだけで終わらせてしまうと、落ち切らなかった油溶性の汚れが毛穴を詰まらせ、角栓や毛穴の黒ずみの原因となってしまいます。

    水溶性の汚れを落とす洗顔

    目黒さんアイコン
    次は洗顔のメカニズムです。洗顔料の中には、石鹸の場合は石鹸成分、洗顔フォームの場合は合成界面活性剤(いわゆる合成洗剤)という洗浄成分が含まれています。

    これらが水溶性成分を落とす役割を担っているのです。また落ち切らなかったクレンジングの残りを落としきることもしてくれます。

    このように、クレンジングと洗顔料は、それぞれ働きに違いがあるのです。

    <クレンジングと洗顔 それぞれが落とす汚れ>

     

    メイク・皮脂汚れ

    古い角質

    ほこりや大気汚染物質

    クレンジング

    ×

    洗顔

    「ダブル洗顔不要のクレンジング剤

     

    麻美ー真剣真顔アイコン
    このように丁寧に説明いただくと、クレンジングと洗顔は似て非なるものだとわかります。ではよく耳にする「ダブル洗顔不要」のクレンジング剤は、どういったカラクリですか?
    目黒さんアイコン
    油溶性と水溶性両方の汚れが落ちる洗浄成分が配合されているもののことを言いますね。「え?じゃあすごく便利なアイテムじゃない?」と思ったあなた。ちょっと待ってください(笑)

    基本は別々に落とす汚れを一気に落とすわけです。

    そのため、洗浄力がかなり強くなっており、特に敏感肌の方にとっては刺激になりやすいクレンジングと言えます。クレンジングに時間をかけられない方や、肌の比較的強い方以外は使わない方が無難です。

    麻美ー悲しそうアイコン
    でもクレンジングと洗顔どちらも行うと、私のような乾燥肌の人にとっては、肌に必要な皮脂まで取ってしまっている感覚になります。
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    ダブル洗顔前提の商品であればそこまで計算して作っていますので、過剰な心配は必要ないですよ。

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    クレンジングと洗顔の正しいやり方

    麻美ーほほえみ笑顔アイコン
    ではクレンジングと洗顔の正しいやり方を教えていただけませんか?
    目黒さんアイコン
    下記の記事で詳しく説明していますので、是非目を通してみてください。

    >>>こちらもチェック!:【クレンジングの使い方完全版】1割しか知らない正しい使い方&洗顔との違いも

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    クレンジングと洗顔を正しく行い、美肌を手に入れましょう

    クレンジングと洗顔の違いが理解できたでしょうか?

    ぜひこの機会に、お手持ちのクレンジングや洗顔料を一度見直してみてくださいね。

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